音楽教室、講師を選ぶのって本当に難しいことだと思います。。

音楽教室は学習塾とは異なり
★講師に特別な資格や経歴がいらない
★頭を使うのではなく身体を使って体現する為、成果を感じにくい
★そもそも1日,2日で効果を得ることが難しい からです。

その為、音楽スクールに通っていて”自分は上達しているのか?”と疑問を持たれた経験のある方は多いと思います。
私自身もが学生時代に通っていた音楽スクールでそういった経験を多くしました。

せっかく高い月謝を払うなら質の高いレッスンを受けたいですよね。
この記事は皆さんが上達する為に欠かせない”正しい教室、講師選び”を手助けする為に書きました。

1,居住地の近くにある教室を探す。
音楽スクールの質の前にそもそも皆さんが通い続けられる場所であるかどうかが重要です。
2,体験レッスンを複数受けて講師の質を見極める
体験レッスンは基本的に無料のところが多いので、とにかく多く受けることをおすすめします。 また受講の際は講師の経歴を確認しましょう。
3,音楽スクールの比較サイトで客観的な情報から判断する
客観的な目線でスクールを選定しましょう。友人の口コミなども信用度は高いと思います。

当スクールもご紹介いただきました!

「VODEMY」様
https://vodemy.jp/articles/31613

https://vodemy.jp/articles/333

https://vodemy.jp/articles/17
「音楽比較.com」様
https://ongakuhikaku.com/voicetraining/jiyugaoka/  
ギター教室navi」様
音マグ」様

 

私が思うおすすめしない音楽トレーナーの特徴
・正しい知識を説明できない
・「マ」や「エ」など発声させる時にその発声が何に効果があるのか説明しない、できない
・経歴がバンド活動のみ(独学の可能性が高いです)
雑談が多い(テキストなどを使わないので意外と多い事案です)

勿論、講師と生徒によって合う合わないはあります。
なのでこれらの特徴に該当する講師でも上達を感じさせられている講師がいらっしゃるのも事実だと思います。

私が思うおすすめのボイストレーナーの特徴
・正しい知識を分かりやすく説明してくれる
・何故今この練習、この発声を行うかの説明ができている
・楽曲を使ったトレーニングを行う(飽きずに通いたいと思わせてくれます)
・高音が出ない→低音を生かすなど様々な角度からアプローチできる
・生徒の演奏を聞いて瞬時に改善点が分かる
・新しい楽曲やアーティストの情報に過敏(音楽に対する勉強や興味を持ち続けている方が多いです)

〜最後に〜
私の主観での意見となりますが、思い当たる方もいらっしゃると思います。
質の高い講師からレッスンを学びたい方は
体験レッスンを受けてから入会を決める
★講師の経歴を確認する
客観的な目線でスクールを選ぶ
これらに気をつけることで自身に合う講師を見つけられると思います。 

脱力は歌唱において非常に重要であり難しいテーマでもあります。

その中でも舌の脱力は難しいです。

それは我々が日本人であるからです。笑
日本語は横母音というものを多用し、子音などアクセントを強調した発音で話す機会が海外に比べて少ないです。
曖昧に話しても相手に伝わるという点では便利だと思いますが
この影響か、滑舌の悪い方や舌が硬い方が非常に多い傾向にあります。

歌唱にとって舌はとても関係性が高いです。
舌に力が入ることで舌が太く広がり声の通り道を狭くしてしまいます。
また舌根(舌の根っこの部分=舌根)を下げることで
喉が開き、(高音,低音関わらず)音が伸びます

ここで注意して頂きたいのが
舌先(全体)を下げるのではなくあくまでも舌根を下げるということです。
イメージとしては舌が真下に凹むイメージです。

生徒さんには良く重い飴玉の影響で重力として下がっているイメージを持つよう指導しています。

舌先は引っ込めず、出し過ぎず、下の歯に触れるくらいが1番良いポジションであると言われています。
息の流れが詰まり、声が出しにくくなります。

-舌に柔軟性を与える(舌根を下げる)トレーニング方法
舌を思い切り出す
1,タオルなどを使って舌先を掴み、舌を思い切り出した状態をキープします。
(指ですと滑りやすいです。ティッシュも誤飲の可能性がある為控えてください)
2,1に慣れたら何も使わず、舌が戻らないように舌を思い切り出した状態を維持してください。
スケール練習
「バッ」「まん」でスケール練習を行いましょう。
この時筋肉が緊張してaの母音がeにならないように注意しましょう。

〜おまけ〜
滑舌を良くするトレーニングとして
表情筋のトレーニングやハ行の後にタ行を並べて発音する練習(ヒチ、ハタ..etc)も有効です。また早口言葉ではなく歌詞や文章を大きな声でゆっくりと読むことも滑舌の改善に繋がります。

「しゃくり」「フォール」
カラオケの採点機能で1度は目にしたことがある用語だと思います。
今回はその意味と技術的な使い方について取り上げます。

しゃくり
低い音程から正しい音程に向かって滑らかに戻すテクニック。
フォール
正しい音程から低い音程に向かって滑らかに下げるテクニック。

淡白なメロディーを滑らかにする利点があります。

まずしゃくりですが
日本人は無意識にしゃくる癖のある方が多いです。
個人的な見解として海外はドシラソファミレド↓と上から音を取るのに対して
日本ではドレミファソラシドと下から音を取る機会(幼少期の音楽の授業など)が多かったことに起因すると考えています。
下から音を取ることは表現としては○ですが、無意識にフラットするのは好ましくないです。

フォールに関しては
ビジュアル系バンドの方が多用されている方が多いです。
(GacktさんやTERUさんなど)

練習方法ですが…基本的に練習をしない方がいいです。

なぜ練習をしない方がいいかと言うと
あくまで表現のテクニックとして使いたいので多用はNGだからです。
(クセが強い!になります)

まずはしゃくりもフォールも加えずに正しい音程でアタックする。伸ばす。
これらの基礎が出来ている方のみ、表現としてチャレンジしてください。

(音程が不安定でない方限定で)
しゃくりやフォールをテクニックとして身に付けたい
極端に音程に変化を付けるのが苦手である

そういった方は鍵盤を使って
ロングトーン→決め打ちした音を半音上げ(もしくは半音下げ)て伸ばす。
音程の正確な方はこれを繰り返せばフォールやしゃくりはすぐに習得出来ます。

〜おまけ〜
カラオケの加点でもしゃくりやフォール、ビブラートなどあります。
これらは意図的に狙って出すと言うのが大前提です。
伸ばすフレーズもロングトーンを使うのかビブラートを使うのか意識して歌われています。
テクニックはできたり、できなかったりするのではなく狙って使えることで初めて習得したと言えるでしょう。

歌が上手い人とはなんでしょうか。

私はカラオケが上手い人=歌が上手い人だとは思いません。

カラオケはリズム、音程が安定していて
しゃくりやフォール、ビブラートなどでポイントを稼げば
歌が上手くなくても点数は稼げます

前述したように
音程が正確
リズムが正確
ビブラートなどのテクニックを駆使する
これはプロで活躍する以上最低限のスキルです。
はっきり言うとプロはできて当たり前のスキルなのです。

ではプロとカラオケが上手いだけの人の差はなんでしょうか。

私が思う一番の差は
“自己検証できているか”
です。

ここでの自己検証とは
自分の声質を理解している
その声質に合わせた表現が出来ている
自分の個性(キャラや容姿、声etc)に合わせた選曲が出来ている
と言う事です。

歌が上手い人は世界中たくさんいます。
そこでプロとしての差を付けるためには
個性を生かすこと、個性を知ることが大事なのです。

自分の歌はどのキーが適正なのか
自分の声質に合うジャンルはロックなのかポップスなのか
プロはこれらを常に考えて活動しています。

皆さんは好きな曲をただ闇雲に歌っていませんか?
声が出る=ゴールではないです。
高い声やビブラートなどのテクニックの習得ももちろん重要ですが
自分の声質にあった表現はないか
自分のキャラや声質からどのキーが適正なのか
自己検証してみましょう。

表現の幅を増やすテクニックも以前記事で上げているので
是非ご覧ください→”表現力を上げる”

〜おまけ〜
平井堅さんは物凄い歌唱力が高いですよね。
では平井堅さんがヘビーメタルバンドでデビューしたとして果たして今のように売れていたでしょうか。
自分の個性(キャラ)を生かすジャンル、歌で勝負しましょう。

顎(アゴ)を脱力する。
首回りの脱力の必要性は以前の記事で取り上げました。

今回は”アゴの脱力”について記述します。

顎に力が入ることで
首回りに力みが出る
歌う喉に痛みが出る
という現象が起きます。

顎に力が入る原因として
口を大きく開けよう。開けよう。とする
天井(上)を見上げて歌唱する
これらが挙げられます。

-アゴの力を抜く方法
口角を上げる
下顎ではなく上顎を開けるアプローチをする。
a,e,iの母音を使って口角を上げるトレーニングをしましょう。
舌を唇の上に乗せてスケール練習
舌を下唇の上に乗せて「め」や「ま」でスケール練習をします。
舌の脱力を行うことでアゴの脱力を誘発します。

〜おまけ〜
顎=こめかみ付近というイメージを持ちましょう。
顎が開く=上顎が開く→皆さんがイメージしている下の顎ではなく上の顎が開くイメージを持ちましょう。
ガイコツが笑うときに上顎がパカパカするイメージです。
またそれでも顎に力が入る人は無理に高音を出そうとせず、低音から正しい発声ができるように練習しましょう。

「レガート」とはイタリア語で「滑らかに」という意味です。
声楽術の中では「スタッカート(=音を切る)」とう言葉をご存知の方は多いかと思いますが
レガート唱法はこれとは反対に音を滑らかに繋げて歌う唱法になります。
リズム感のある曲や子音のアタックの強いフレーズなどはスタッカートで歌うのが適していますが
レガートで歌うことで安定した響きを感じることができます。ビブラートの応用にも適しています。

「アッアッアッ」と切って歌唱するのか
「ア〜ア〜ア〜」と音を繋げて歌唱するのかで
フレーズの印象がガラリと変わります。

レガート唱法において大事なのは”母音”です。
綺麗な母音の響きの中で、子音が軽くなっている
こんなイメージで練習に取り組んでください。

-レガート唱法の練習方法
非常に単純です。
現在練習している楽曲の歌詞を全て母音のみに変換して歌唱します。
まずは「あ(a)」のみで音を繋げるように歌唱します。
次に歌詞を全て子音と母音で分けて子音は省き、母音のみで歌います。
(例:君がくれた〜♫→いいあうえあ〜♫)

〜おまけ〜
レガートを意識して歌う場合はしゃくりやフォールでのアプローチではなく正確な音程を真っ直ぐ歌うようにしてください。
歌が上手でもフレーズの終わりが雑な方が沢山います。
フレーズの終わりを切るのか、伸ばすのか、波(ビブラート)を与えるのか
考えながら歌いましょう。

声が抜けない、声量に自信がないと
大きな声を張り上げて出す方が沢山いらっしゃいます。

こういった症状を持たれている方は
息のコントロールが出来ていない
息が漏れ過ぎている
これらが原因として挙げられます。

まず、通る声に必要な声量と肺活量はそれほど密接に関係していません。
体格なども関係ないです。


-声量を上げるポイント
腹式呼吸でより多くの息を取り入れる。
入ってくる息の量が多いので、その分吐き出す息も多くなります。
流れる息が多くなることで声帯がより多く振動し
より響きが広がることで声量が上がります。(参照:腹式呼吸)
口を小さく開け過ぎない
口をすぼめて声を出してみてください。
声がこもる筈です。
「う」の口で「あ」と声を出すのと
「あ」の口で発生するのとでは後者の方が響きます。
口を大きく開け過ぎない
口を大きく開け過ぎてもせっかく多く取り込んだ息が
広がり過ぎた口からだだ漏れしてしまいます。

通る声(抜ける声)を出すためには
"口角を上げて正しい腹式呼吸で息をコントロールする"
ことが最も重要となります。

「笑顔で歌唱力アップ?」
こちらの記事も参考となるので是非、ご覧ください。

~おまけ~
防音の設備が整っていない自宅で小声で練習されている方はいませんか?
声を張り上げて大声を出すのではなく、息の量で声量を出すことが必要となるのですが、少ない息の量で控えめに発声練習を行うことで、喉を痛めてしまう可能性があります。
練習はスタジオやカラオケなど防音設備が整った環境で全力で息をコントロールして行いましょう。(全力で声を張り上げるという意味ではないです笑)

前回の記事に加えて歌詞を使った表現力アップの実践方法についてです。

まずは前回の復習からです。
表現力があるように魅せる技を紹介しました。

"声質" "リズム" "音の長さ" "母音と子音" "強弱"
これらが表現に変化を使えるのに重要な要素でしたね。

それぞれの練習方法に関しては下記を参照ください。
声質で変化を付けたい方
「共鳴腔を理解する」
リズムで変化を付けたい方
「裏拍を取れるようにする」
音の長さで変化を付けたい方
→「ロングトーン」「ビブラート」で変化をつける
母音と子音で変化を付けたい方
→「母音を歌う
強弱で変化を付けたい方
→「息のコントロール」で強弱をつける

今回これらの他に歌詞を "朗読する" "ラップで朗読する"
というのをご紹介します。

練習方法は読んで字のごとくです。
ポイントだけいくつかあるのでご紹介します。


朗読する
歌詞を歌わずに読みます。
-ポイント
正しい呼吸(参照:腹式呼吸)
正しい地声(参照:実声で歌う)
この状態で朗読することです。
ラップで朗読する
-ポイント
母音を強調する
強弱に波をつける
一青窈さんの「ハナミズキ」を例にすると
例:空を押し上げて〜♫ 手を伸ばす君〜♫ 5月のこと〜♫
ラップ例:そぉ↑らぁを↓ おぉしぃ↑あげぇてぇ↓
音の高さに高低を付けて、母音を強調したラップで読む。
簡単な練習なので試してみてください。

〜おまけ〜
歌詞を追いながらメロディーをつけるのではなく
まずはメロディーなしで上記の練習を取り入れましょう。
歌詞を使った練習を取り入れることで歌詞を覚える癖も付きます。

プロの歌手を目指している方に
今回は「表現力を豊かにする」方法を紹介します。
上手いと言われるが、心に響かない
音程もリズムも問題ないが、何か物足りない
基本は全てできており、今以上に歌を向上させる方法が分からない
このような症状の方向けの記事です。

プロの表現力との差はズバリ"変化"を加えられるかということです。
呼吸正しく出来る、音程も取れる、リズムもバッチリ...
プロは当然これら発声の基礎的な要素は全てクリアしています。
ミックスボイスやビブラートなどのテクニックと呼ばれているものも
大抵の歌手は駆使しています。
では同じ歌手でもどう他人と差をつけるか。
声質の違いが1番大きな要因となりますが
プロは自分の声質やルックス、キャラクターに合わせて声に変化を加えます。


変化の要素として
"声質" "リズム" "音の長さ" "母音と子音" "強弱"
などが挙げられます。

声質に変化を加えたい方
共鳴腔の理解、体現が出来る人はこのフレーズは
どこに響かせると良いのか考えましょう。
高音をファルセット、ヘッドボイス、ミックスボイスで出すのか
あえて息漏れを多く(ウィスパーボイス)するフレーズを作るのもありです。
(参考:共鳴腔を響かせる)
リズムに変化を加えたい方
原曲のリズムに合わせて歌唱できる方は裏拍を取って歌唱しましょう。
手拍子や足で裏のリズムを取りながら歌唱するなども効果的です。
(参考:裏拍を取る)
音の長さで変化を加えたい方
フレーズの終わりをロングトーンでアプローチするのかビブラートでアプローチするのかスタッカート(音を切る)を使うのか考えましょう。
1曲を通して同じフレーズがある場合は同じアプローチを使う(統一する)のが一般的です。
(参考:ロングトーン)(参考:ビブラート)
母音と子音で変化を加えたい方
母音を強調することでノリが生まれます。
あまりにも強調すると却って癖が強く聞こえる場合もあります。
子音のアタックを強くすることでカッコ良く聞かせたり
子音も母音もぼかしたりするなど様々なアプローチがあります。
まずは歌詞を朗読し、様々な角度からどう表現して行くのか考えましょう。
(参考:母音と子音)
声の強弱で変化を加えたい方
息の強さ(量)や声帯の閉鎖具合で音圧に変化を加えます。
フォルテ(強く)なのかピアノ(弱く)なのか
クレッシェンド(だんだん強く)なのかデクレッシェンド(だんだん弱く)
アクセント(その音だけ強く)を付けるのかなどメロディーと歌詞の意味合いを考えて決めると良いです。

〜おまけ〜
歌は料理と似ています。
同じ食材、調味料を用意されても出来上がる料理は料理人によって変化します。
それは焼き加減であったり、塩コショウなどのスパイスの量だったりそういった所で差が出るのです。
歌唱力に長けている方は自分の目標とするアーティスト像を形成
テクニックをどう使って変化を加えるのか意識しましょう。

声区とは?

換声点について説明する前にまずは声区についてご説明します。
声区とは地声区、裏声区といったように声の質をブロックごとに区分したものです。
“極低音区→地声区→裏声区→極高音区”
という風にブロックが分かれるのですが基本的に
ポップスの歌唱で使うのは地声区と裏声区です。
極低音区や極高音区はホイッスルボイスなどオペラでソプラノ歌手などが
使う技法となりますので、今回は詳しい説明は割愛させて頂きます。

換声点とは?

この声区が切り替わる通過点のことです。
地声から裏声に切り替わる”→”こちらが通過点となります。

換声点の通過(パス)が上手く行かない人の特徴として
地声から裏声に切り替わるタイミングで声がひっくり返る
ある音の高さを目安としてどの声区を使うか明確に認識していない
(この音高は地声、この音高は裏声など把握していない)
地声と裏声の声質がまるで他人かのように異なるなどが挙げられます。

心当たりのある人は多いのではないでしょうか。
ここでは地声と裏声をスムーズに切り替える練習方法を紹介します。

-換声点の通過(パス)をスムーズにする方法
裏声に切り替えるべきタイミングを把握する
人によって声帯の長短や太さは異なりますが
地声から裏声に切り替えるべき地声の最高音はある程度、限りがあります
男性の場合→G♯4(mid2G♯)(鍵盤中央のソ)
女性の場合→C5(hiC)(鍵盤中央のドより高いド)
これよりも高音となると地声で出しているつもりでも
裏声の成分が混じり始めます。
上記を目安にそれ以上の高音は裏声の要素を増やして発声するよう心がけましょう。
声質を統一させる
1,スケール練習
低音(地声)→高音(裏声)→低音(地声)
(例:ド→ラ→ド)
といったように音の高低を行ったり来たりして発声します。
2,この時自身の声の硬さ、柔らかさが統一されるように意識してください。
特に多い例として地声はしっかり鳴っていて硬いけれど、裏声の息漏れが多く柔らかくなってしまうという人がいます。
裏声の質感を固くするためには
声帯の閉鎖
鼻腔共鳴
を練習する必要があります。
ミックスボイスを使う
最も有効な方法です。
地声→ミックス→裏声と切り替えていくことで違和感なく換声点を通過することができます。
(詳細:ミックスボイスの出し方1)
(詳細:ミックスボイスの出し方2)

リズム感を向上させる”裏拍”とは?

皆さんはリズム感はありますか?

リズム感がない
リズムを取り続けるのが苦手
歌が平坦でノリがない(グルーヴ感がない)
このような症状で悩まれている方は大勢いるかと思います。

ではリズム感のある人との差はなんでしょうか。

リズム感のある方は
一定のリズムをキープし続けられる
伴奏に合わせた歌唱ができる
裏のリズム(裏拍)が取れる
という特徴があります。

-リズム感を鍛える練習方法
メトロノームトレーニング(基本:表拍を取る)
1,BPM95-100位で音を出します。
2,「チッチッチッチッ」という音に合わせて手拍子をします。
3,2が上手く出来る人はチッというカウント音が手拍子で聞こえなくなるようにしましょう。(ジャストのリズムで鳴らせているということになります)
4,徐々に1より速いBPMで2,3を繰り返します。
原曲を覚える際にリズムパートを聴き込む
1,とにかく楽曲を聴く際にベースやドラムなどリズムパートに注目して曲を聴くというだけです。
昨今のカラオケブームでバックバンドの演奏を認識せずにメロだけを歌うという悪習が身についてしまっている方が非常に多いです。
プロは"伴奏"を耳や体で感じながら歌唱します。
メトロノームトレーニング(応用:裏拍を取る)
1,①とは異なり、カウントの後に手拍子をすします。
先ほど「チッチッチッチッ」とカウントに合わせて手拍子をしました。
応用では「チッ」とカウント音が鳴った際、次のカウント音が鳴るまでの空白の時間で手拍子をします。
「チッ、チッ、チッ、チッ」
表拍の場合→「チッ」でクラップ
裏拍の場合「、」アクセントでクラップ

 

〜おまけ〜
メトロノームトレーニングが難しいと感じた方はメトロノームのカウントを数字で捉えてください。
表拍→「ワン・ツー・スリー・フォー」ワンツースリーフォーでクラップ
裏拍→「ワンエン・ツーエン・スリーエン・フォーエン」エンでクラップ
またメトロノームがご自宅にない方は
スマートフォンのアプリストアで「メトロノーム」と調べましょう。
殆どが無料でダウンロード出来ると思います。
是非、ご自宅で日常的にメトロノームトレーニングを取り入れてみてください。

輪状甲状筋とは?
輪状甲状筋は輪状軟骨と甲状軟骨の間にある筋肉です。

この筋肉は声帯を引っ張る作用をします。
声帯は楽器の弦と役割が似ていると以前記事で書きました。

ギターは6本弦が張っているのですが
太い弦=低い音
細い弦=高い音
というように弦の太さで音の高低が変わります。

輪状甲状筋は人間の声帯を間接的に引っ張り声帯を細くします。
この状態で息が当たることにより、高い音が出ます。

(例:輪ゴム)
輪ゴムも緩んでいる時より引っ張られている方が細くなり、弾くと高い音が出ますよね。それとほぼ同じ原理です。

-輪状甲状筋の鍛え方
「ヒーッ」または「ホーッ」と裏声を出す。
これだけなのですが、大事なポイントが二つあります。
力まずに小さい音で出す(フクロウの真似)
少し息漏れの多い裏声(ファルセット)でも大丈夫です。
上を向いて発声する

〜おまけ〜
輪状甲状筋は鍛えられない、鍛えても意味がない。とう意見がトレーナーの中で存在するのも事実です。
ただ、優しく響かせる裏声を練習することでヘッドボイスの上達の近道にはなります。(詳細:ヘッドボイスについて)
私自身これらの練習を行い、高音を楽に出すことに成功した経験があるので今回記事にさせて頂きました。

「喉に良い飲み物はありますか?」
「喉のケアにおすすめなものを教えてください」
よく生徒さんに聞かれる質問です。

声帯は振動することにより声になります。
その声帯が乾燥していたり、炎症を起こしている状態で振動した時
声帯が傷ついて喉に痛みを感じます。

ここでは喉の炎症や乾燥を抑える食べ物や飲み物
反対に喉を傷つける可能性の高い食べ物や飲み物を簡単に紹介します。

喉に良い飲み物

王道ですね。声帯を潤すのに最も適しています。
冷え過ぎたもの、熱過ぎるものではなく常温がおすすめです。
スポーツドリンク(ポカリスエット等)
塩分が含まれていますが、水分の吸収率が高いのでおすすめです。
ただ過度の糖分は喉が絡みやすくなります。
粉状のものを多めの水で薄めると尚良いです。

喉におすすめではない飲み物
コーヒー
カフェイン成分により利尿作用があるので喉が乾燥しやすくなります。
アルコール
「声が出やすくなる。」
「アルコールを摂取することで血流が良くなり声帯効率が上がる。」
との声もありますが、そういった現象も一時的です。
アルコール作用により体内の水分を蒸発させるので、喉が乾き、炎症を起こす恐れがあります。

喉に良い食べ物
蜂蜜(ハチミツ)
喉に嬉しい保湿作用殺菌効果があります。
黒豆
アントシアニンという成分が含まれています。
痰を切る作用や抗酸化作用があります。

喉におすすめではない食べ物
辛いもの
刺激物は声帯の大敵です。
炎症を起こす可能性が非常に高いです。
麺類
喉に力みを加えて飲み込む為、声帯を傷つける可能性があります。
ライブ直前などは控えた方が良さそうです。
乳製品
痰が絡みやすくなります。
医学的根拠に基づくかは不明瞭ですが、あの有名歌手sam smith(サム・スミス)さんは乳製品の摂取を控えたことで声が変化したとおっしゃっていました。
(日本テレビ/スッキリの放送で発言)

ここまで紹介させて頂いたものはあくまで喉の痛みを感じた時や歌う直前に摂取した方が良いもの、悪いものです。
一番重要なのは日頃から喉が乾燥しないように予防するということです。
うがい手洗いをしっかり行い風邪の予防に取り組む
加湿器マスクなどで喉を潤す
など声を職業にする方は普段から喉のケアに努めてください。

〜おまけ〜
今回紹介させて頂いたものは日常的に摂取して歌唱力が上がるものではないので、あくまでも食生活は健康的かつ楽しんでお過ごしください
また風邪などによる喉の痛みを感じる方等、医学的療養を求める場合は病院に行き、処方された薬を正しく摂取しましょう。

皆さんは歌を歌う際に母音と子音を意識して歌っていますか?

滑舌が悪い
声は出ているけれど表現力がない方
歌に抑揚がない平坦な方
こういった自覚症状のある方は多いと思います。

何故このような症状が生じるかというと
日本語は口を大きく開けず、母音がぼんやりとしていても
相手に伝わってしまう言語だからです。
コミュニケーションにおいては優れているかもしれませんが、歌に関しては厄介な癖となっています。

母音を歌うというのはいたってシンプルです。
「君がいるだけで〜♪」
という歌詞があったとします。
平仮名に変換して母音を付けます。
「きぃみぃがぁいぃるぅだぁけぇでぇ〜♪」
このように“子音と母音を分ける”だけです。

これだけで
聞こえる音が増える為、歌に厚みが出る
裏のリズム(裏拍)が取りやすくなる
といった効果が出ます。

最近はアーティストのレコーディングに立ち会い、ボイスディレクション(レコーディングの際に都度、歌唱の指示をするといった仕事)を行う機会が多いのですが、仮歌が来た段階で歌詞を平仮名に変換→母音を付けて歌わせるといった工程を挟みます。

子音と母音を意識して歌唱されている方は意外と少ないと思います。
歌は言葉にメロディーを付けたものです。
1つ1つの言葉の発音を変えるだけで、表現力豊かに聴こえるので是非試してみてください。

〜おまけ〜
あまりにも母音を意識し過ぎると却って味が濃く、癖のある歌唱に感じてしまいます。
まずは歌詞に母音を付け、ブレスの間隔の短いものやくどくなる部分は母音を意識し過ぎないといった工夫をしましょう。

ビブラートの出し方とは?

ビブラートとはフレーズの最後など声を伸ばす際にロングトーンではなく声を揺らす処理を行うテクニックです。
アーティストですと西川貴教さんや久保田利伸さんなどが多用されてますが、表現の一部としてほとんどのプロは使用しています。

表現力がない方
フレーズの終わりが寂しい方
このような自覚がある方はビブラートを習得して表現の幅を広げましょう!

※ビブラートは均一な声圧で波を作ります。
まずはロングトーンを練習して一定の息の量で長く音を出す練習を行った上で取り掛かってみてください。(詳細:ロングトーンについて)

-ビブラートの練習方法
ここでは基本的に「アーッ」と一定の高さで行いましょう。(C3くらいがおすすめです。)
かかとを揺らしながらビブラートをかける。
1,「アーッ」とピッチを変えずにロングトーンで出します。
2,かかとを(上げたり下げたり)揺らして均一な波を与えます。
「ア〜ア〜ア〜ッ」と声が震えます。
3,1の感覚を持ったまま、かかとを浮かさずに揺らしてみましょう。
横隔膜を揺らしながらビブラートをかける。
①の練習法があまり効果的でなかった方はこちらを試してください。
1,みぞおち付近に指先を4本当てます。
「アーッ」とピッチを変えずにロングトーンで出します。
2,一定のリズムでみぞおちを押します。
「ア〜ア〜ア〜ッ」と声が震えます。
3,2の感覚を持ったまま、みぞおちを押さずに揺らしてみましょう。
音程幅を変えて発生する。
1,ある一定の音を鍵盤で弾きます。
音に合わせて「アーッ」と声を出します。
2,次に1より半音下げた音を弾きます。
音に合わせて「アーッ」と声を出します
3,1,2を繰り返します。(音を切らずに鳴らし続けましょう)
はじめは1-2秒間隔で、徐々にスピードを上げていきましょう。

①,②で身体を使って揺れる感覚を得ましょう。
ある程度感覚が身についた方は鍵盤を使って③の練習に取り組んで身てください。

〜おまけ〜
ビブラートにも種類があるって知っていましたか?
ビブラートは周期の速さ音程の幅で構成されています。
速度→速いor遅い
音の高さの幅→浅いor深い
-ビブラートの種類
深い×速い=民族的な歌唱(例:久保田利伸さん等)
深い×遅い=演歌向け(例:平原綾香さん等)
浅い×速い=ちりめんビブラートと呼ばれます(例:宇多田ヒカルさん等)
浅い×遅い=ポップス向け(王道でやりやすいビブラート)

ビブラートをかけれるようになった方はメトロノームなどを使って様々な速度でビブラートが出せるように練習しましょう。

ロングトーンの出し方とは?

ロングトーンとは同じ音を伸ばす歌唱法です。
サビやフレーズ終わりの語尾を伸ばすこちらのテクニックですが
バラードやロックなど全てのジャンルで使われる歌唱法になります。

息を途絶えず音程のブレもないロングトーンは聞いている人を魅了することができます。

ロングトーンが苦手な方、出来ない方は
発声時に息を使い過ぎている
発声時に息を使わな過ぎている
喉の力みだけで音を出そうとしている
といった症状が見受けられます。

ポイントは
“一定の息の強さで同じ音を長く発声し続けること”

まずは腹式呼吸の練習を行い、正しい呼吸法を身につけた方は
早速ロングトーンにチャレンジして見ましょう。

-ロングトーンの練習方法
リップロール
1,唇を合わせます。(軽く隙間を開けましょう)
2,空気を吐きます。
3,唇が高速で振動し「ブルブル」と音が出ます。
4,音を付けて3を行います。
(難しい方は唇を少し濡らすとやりやすくなります。)
タングトリル
リップロールが苦手な人はこちらを練習しましょう。
いわゆる巻き舌です。
1,上顎に舌先を付けます。
2,「トゥルルルルル」と息を出しながら、一定の音を出します。
(「プルプルプル」と電話の真似をイメージするのも効果的です)
何拍息を出すか決める
ある程度の息を一定に出すことが出来た人は自分のロングトーンの
拍数を把握しましょう。
1,メトロノームもしくは手拍子で8拍数える。
2,「スゥー」と一定の息を出し続け8拍目で吐き切るように息の量を調整する。
(この時息が余ったり、後半苦しくなる人は均等に息を吐ききれていない可能性があります。)

いずれのトレーニングも腹式呼吸(詳細:腹式呼吸とは?)で息をたっぷり取り込んでから行いましょう。

〜おまけ〜
リップロール息を均等に吐くだけでなく、喉を開く、(喉絞めなどを防ぐ)首回りの脱力、音程のブレがなくなるなど様々な効果が得られます。
プロのアーティストもウォーミングアップでよく使う練習法です。
日常的に行いましょう。

無理をして高い声を出す時、張り上げたような声になっていませんか?
聞いている方も苦しいですが、歌っている本人が一番苦しいことでしょう。
喉を絞めて歌うことで高音が出ずらくなり、喉もすぐ枯れます。

なぜこのような症状が起きるかというと
“喉仏を上げて歌っている”からです。
喉仏が上がることで気管が塞がり、息の通りが悪くなります。
結果として多くの息を必要とするため喉がバテてしまいます。
また喉に余計な力みが入り、このような歌唱を続けると声帯を傷つける可能性もあります。

喉を開くとは
軟口蓋(のどちんこが付いている上顎の肉)を上げる
喉仏を下げる
ということです。

以前紹介した咽頭腔の共鳴を広げる練習法と重複する内容もありますが、喉仏を下げる練習方法を紹介します。

-喉を開く練習方法
あくびの真似をする。
まずは「ファ〜ッ」とあくびの真似を行い、喉仏が下がるのを体感しましょう。
「ギィ」「ガ」で発声練習する。
Gの子音のつく単語は喉仏が下がりやすいです。
特に「ギィ」は生徒さんによくスケール練習させているのですが
声帯が開きやすい傾向があります。
声帯の閉鎖を保つ為、母音の「ィ」を意識して発声しましょう。
割り箸をくわえて発声練習を行う。
割り箸を2本左右に奥歯まで加えます。
その状態で「マ〜ッ」と発音します。
奥歯が開くので無理矢理、軟口蓋を上げることができます。

〜注意点〜
喉を開く=声帯を開くと勘違いされている方がいるかもしれません。
声帯は基本的に閉じるものです。(詳細:声帯閉鎖とは?)
また喉仏を下げよう下げようとするあまり首回りに力を入れてしまう方も多々見受けられます。
プロでも歌唱において(高音域など)喉仏が上がることがあります。
喉仏を力任せで上がり過ぎないように作用させること。これが重要なことです。

〜おまけ〜
ここまでの内容が難しいと感じた方は飲み物を飲んでみてください。
「ゴクッ」と飲み込んだ時にのどちんこが下がり、喉仏が上がったと思います。何かを飲み込む時にこの動作は必要ですが、声を出す時は息を飲み込みような動作は不要ですよね。

皆さんは正しい地声で歌えていますか?
チェストボイスとも呼ばれる地声は発声の基礎中の基礎となりますが
果たして正しく発声出来ていますか?

声が弱々しい
すぐに喉枯れをする
Aメロ,Bメロ部分の声が小さい

心当たりのある方は正しい地声(チェストボイス)を身につけましょう。
正しい地声(チェストボイス)とは
“喉で出すのではなく、身体を響かせて鳴らす”
です。
特に胸腔咽頭腔を響かせます。(詳細:共鳴腔とは?)

それでは身体を鳴らす練習方法を紹介します。

-正しい地声の練習方法
1,胸に手を当てます。
2,ファ〜ッと
あくびの真似をします。
3,息を止めます
4,「こんにちは」と声を出します。
この時胸に当てた手に響きを感じるように出してください。
普段自分が話している声よりも低い、ダンディな声になると思います。
(玉木宏さんや斎藤工さんのような艶のあるイケメンボイスをイメージしましょう。笑)
5,4の状態だと低すぎるので少し口角を広げ、上の歯を出し声に明るさを足してあげましょう。

初めは発声ではなく、喉に負担の少ない朗読から練習をしましょう。
この時ダンディで艶のある、所謂ええ声”でセリフを言うように努めてください。笑

〜注意点〜
脱力は絶対です。首、肩の力を抜きましょう。
姿勢はまっすぐ、顎は引きましょう。
口角を広げる際に口の開き過ぎ大げさな笑顔にならないよう気をつけましょう。吐き出す息が分散してしまいます

前回の記事で声帯を閉鎖させる重要性を説明しました。
ここでは声帯を閉鎖させる閉鎖筋を鍛える練習方法をご紹介します。

閉鎖筋について説明します。

閉鎖筋は3つの筋肉の総称です。
側筋 横筋 交錯筋
これらの筋肉の説明をするとディープな内容になってしまうので
簡単に機能をまとめました。

筋肉が機能していない
呼吸のみ」声帯が完全に開いており、声帯の振動はありません。
側筋のみ機能している
少し閉鎖された状態」ファルセット、息漏れが多い
側筋、横筋が機能している
閉鎖された状態」ヘッドボイス
側筋、横筋、交錯筋が機能している
「(ほぼ)完全に閉鎖された状態」ミックスボイス、地声

これより更に閉じると呼吸を止めた状態となります。

閉鎖加減で声のコントロールが変わるということを理解していただけ方と思います。
それぞれの筋肉のコントロールとまで行くと非常に難易度の高い内容となるのでご自身で声帯を開いたり閉じたりできればOKです。

-声帯閉鎖の練習方法
「ハーッ」と優しく息を吐きます。(目の前の人に吐息をかけるように)息を止めます。
この時首の力でグッと止めるのではなく、優しく止めます
この動きを続けるだけでも閉鎖筋は鍛えることができます。
ピトッと声帯が閉じる感覚を感じた人は2の練習に取り組みましょう。

ボーカルフライ
エッジボイスとも呼ばれます。
声帯を閉じた状態で自分が思う一番低い音を「ア゛ア゛ッア゛」とゆっくりと出します。
(呪怨の真似だと思ってチャレンジしましょう)
ブツブツと声帯がくっついたり離れたりする感覚があればOKです。

「ネイ」の発音でスケール練習
ネイという単語はエッジの効いた単語で閉鎖筋を鍛えることができます。
こちらも発声練習に取り入れましょう。

〜注意点〜
閉鎖筋を鍛える時に注意して欲しいのは力任せに喉を閉めないことです。
あくまでも無駄な力を加えず、声帯を閉じることが目的です。
非常に繊細なトレーニングとなるので休憩を入れたり、喉に痛みを感じた人は練習を控えましょう

以前、記事の中で人間の発声の仕組みとアコースティックギター(以下アコギ)の音が出る原理が非常に似ていると説明しました。

アコギは弦を指で振動させサウンドホール(穴)で音が響き、私達の耳に届きます。
人間は息で声帯を振動させ、身体のあらゆる空間(共鳴腔:口の中、鼻の穴、気管など)で音が響き、声が形成されます。

まとめると

声帯
サウンドホール共鳴腔(詳細:共鳴腔とは?)
となります。

では今回取り上げる声帯ですが、アコギと大きな違いが3点あります。
アコギは6弦あるのに対して声帯は2本
アコギは1弦弾いても音が出ますが声帯は2本の声帯がそれぞれ同時に振動します。
そしてこの声帯はくっついたり離れたりもします。

声帯が閉鎖されているというのはこの声帯がくっついてる(閉じている)状態を指します。

声帯が開いた状態だと息が流れる際に多くの息が漏れるため、より沢山の息を必要とします。
息の量を多く必要とする発声と少量ながらもパワフルな発声、、どちらが楽な発声かは言わずして分かりますね。
よくカラオケに行って1曲目、2曲目はカッコ良く歌えた人が3曲目になると苦しそうに歌っているのを見ますがこういった症状も息漏れの激しい方に多い傾向があります。

声帯閉鎖が出来ていない方は
パワフルな歌唱ができない
息切れ、すぐに喉が枯れる
という症状を起こします。

この声帯閉鎖は特に地声(低音部分)で重要になってきます。

歌唱パートでも地声で歌う機会の方が多いですよね。
声帯閉鎖は良い地声を出す為の発声の最も基本的な技術です。

次回の記事では、声帯を閉鎖させるために必要な筋肉「閉鎖筋」についての簡単な解釈と閉鎖筋を鍛える為のトレーニング方法をご紹介致します!

前回、人間の身体には様々な空間(共鳴腔)があり、それぞれ響く場所によって音の成分に変化がつくという説明をさせて頂きました。
(詳細:共鳴腔について)

改めて復習しましょう。
胸腔
胸にある空間です。
ダンディで広がりのある低音を響かせます
咽頭腔
食道や気管など喉仏周辺の空間です。
最も重要な共鳴腔
口や鼻へ繋がる通過点となるのでここを共鳴しないことには広がりのある共鳴は期待できません。喉仏を下げることで広がります。
鼻腔
鼻の空間も共鳴します。
高音を出す際に重要な役割を果たします
口腔
口の中の空間です。
共鳴させやすい共鳴腔です。
声のトーン(明るい、暗い)を左右させます。

これらの他にも空間はありますが、歌において特に重要なものが上記となります。

ではそれぞれの響かせ方の練習法を紹介します。

-胸腔共鳴の練習方法
1,口を縦に開け、胸に手を置きます。
2,置いた手に響きを感じながら「オ」で発声練習をしましょう。
3,「オ」で発音することで甲状軟骨が下がり低音倍音が増えます。

-咽頭腔共鳴の練習方法
咽頭腔は喉の奥にあるとても重要な共鳴腔です。
歌唱の際に喉仏を上げて張り上げて歌う方を多く見ますが、苦しく聞こえてしまったり、すぐ喉が枯れたりします。
咽頭腔を響かせる為には軟口蓋を上げて喉仏を下げる必要があります。
これがよく言われている「喉を開く」あくびの状態」という喉に負担の少ない歌唱に繋がります。
前置きが長くなりました…それだけ重要さを知って欲しかったのです。笑
では練習法を紹介します。
1,あくびの真似をする。
2,「ギィ」「ガ」で発声練習する。
Gの子音のつく単語は喉仏が下がりやすいです。
特に「ギィ」は生徒さんによくスケール練習させているのですが
声帯が開きやすい傾向があります。
声帯の閉鎖を保つ為、母音の「ィ」を意識して発声しましょう。

-鼻腔共鳴の練習方法
鼻腔に関しては高音を出すミックスボイスに繋がる記事で紹介させて頂きました。
詳しくはこちらをご覧ください→鼻腔共鳴とは?

-口腔共鳴の練習方法
口腔は目に見える空間なのでコントロールしやすいです。
1,「オー」「ホーッ」と口を縦に開く発音で中音域〜高音域で声を出してみましょう。
2,次に前歯を目の前の人に見せるように口角を上げます。
この時、表情筋が硬い人は指で頬骨を上げましょう。
3,2と並行して舌を下の歯につけます。そのまま舌を凹ませます。
響きの違いを感じることが出来た人はそのポジションでスケール練習を行ってみてください。

口角を上げましょう
笑顔で歌いましょう

音楽の授業で一度は聞いた事がある方も多いかと思います。

何故笑顔が歌に良いと言われるのでしょうか?

答えは2つ
共鳴腔を広げる事ができる
息を沢山取り込む事ができる

共鳴腔を広げる
(詳細:共鳴腔とは?)
共鳴腔の話で口腔が共鳴の着地地点であり
重要な役割を果たしていると話しました。

イメージしてください。

小さい穴に声を出すのと長いトンネルで声を出すのではどちらが響きを感じるでしょうか?

表情筋を使い口角を上げる事で
口の広がりや頬骨辺りの空間が広がる感覚ができたと思います。
声により多くの響きを与え、より気持ちの良い発声を心がけましょう!

息を沢山取り込む
(詳細:腹式呼吸について)
呼吸は口と鼻両方から取り入れましょう。と以前の記事に書きました。
口角を上げてチーズの口で息を取り入れる事でより多くの空気を取り込む事ができます。

試しに口をすぼめて(ストローを吸うように)息を吸いましょう。
次に口角を上げて息を吸いましょう。
後者の方がより多く息を取り込んだ感覚があると思います。
あなたの声の魅力を最大限引き出す為にも
より響きのある声を目指しましょう。

〜注意点〜
口をあまりにも大きく開けすぎると響きや呼気が逃げてしまいます。
ピンポン玉が入るか入らないかくらいの大きさで上の歯を相手に見せるように
歌うのが正しい口の開け方です。

皆さんはカラオケなどで人前で歌う前どのようなフォームで歌っていますか?

カラオケボックスなどで座って歌う人が多いと思います。
中には立って歌う方もいますが大体の方が棒立ちで歌われています。

プロのアーティストを見てください。
踊りながら歌うアーティストもいますが、ダンスを踊らない歌手の方でもステップを踏んだり手を付けて抑揚を付けたり、浜崎あゆみさんやMISIAさんなどは膝を落として手を上げて感情を込めて歌っています。

勿論パフォーマンスや表現の一部でもありますが、実は歌を歌う際に大事となる動きを取りながらパフォーマンスしているのです。

歌を歌うフォームとして一番良い身体の状態は
喉絞めや喉枯れに繋がる首回りの力みを無くし適度な脱力で歌うことです。

ここでは簡単に身体を動かし、脱力した状態で歌える動きを紹介します。

ステップを踏む
大げさに歩く(運動会の入場のように)

カラオケボックスほどの広さでもこれならできますよね?

力みを無くすには力を分散することが鍵となります。
足を動かすことで重心が下に落ち、上半身の力みの緩和に繋がります。
(腕を回しながら歌うのも効果的です。)

またステップを踏んだり、歩きながら歌うことによってリズムを取りながら
歌唱するという癖もつきます。
「身体を動かしながら歌う。」  是非試してみてください!

〜悪い例〜
猫背→腹式呼吸による正しい呼吸が出来なくなります。背を反って歌う→息を吐く際に余計な力みが入ります。適切な息の量を吐き出す妨げにもなる姿勢です。
顎を上げる→高音時に顎を上げる、上を向く人が多いですが喉が締まり、余計苦しい印象を与えます。特に高音時は顎を気持ち引きながら歌いましょう。

 ヘッドボイス

初めてこの言葉を目にする方も多いと思います。

ヘッドボイスとはファルセット(裏声)の仲間です。
ではファルセットとの違いは何か

ファルセットは息漏れのある裏声です。
ヘッドボイスは息漏れのない裏声です。

では息漏れしている状態と息漏れしていない状態とはどういう差があるのでしょうか。
それは声帯が閉鎖されているかされていないかです。(詳細:声帯を閉鎖させよう)

声帯閉鎖されていない→息が漏れている状態
声帯閉鎖されている→息漏れがほとんどない状態

「ハーッ」「ヒーッ」
ファルセットを出してみましょう。
地声よりも弱々しく、音の響きが横に広がっている(分散している)のが分かるかと思います。
場合によってはキーンと気持ちの良い高音ではない音が出ている人もいるかと思います。
息が漏れることでこのような症状が起きます。

ヘッドボイスはファルセットの持つこれらの特徴に対して
柔らかく深みがあり、音の響きが頭の方からまっすぐ抜ける芯のある響きです。

ファルセットは弱々しいという表現をしましたが、バラードなどで表現の一部として使うのはありだと思います(使っているプロもいます)。
しかし芯のあるヘッドボイスの方が心地良く、深みがあります。 

それでは早速ヘッドボイスの練習方法を紹介します。

その前に重要なヘッドボイスが出る条件を教えます。
声帯が閉鎖されている(詳細:声帯を閉鎖させよう)
喉仏が下がっている(詳細:喉仏を下げる)
これらの条件を満たした裏声がヘッドボイスです。
声帯閉鎖と喉仏を下げる記事を一読したのち練習に取り掛かってみてください。

-ヘッドボイスの練習方法
1,「ファ〜ッ」とあくびの真似をします
2,その状態で一度ファルセットを出します。
3,2の状態では息が漏れています。それでは1をもう一度行いましょう。
次はファ〜ッとあくびの真似でファルセットを出した後、息を止めましょう。「ファ〜ッ、ハッ」
声帯がピトッと止まった感覚を感じると思います。
4,3の状態のまま音を出します。
息漏れがほとんどなく、少し頭に響いている感覚(正確には頭には共鳴腔がないため響きません。あくまでイメージです)があればOKです。
5,「ファ〜ッ」だけでなく「マ〜」「モ〜」で同様に練習します。

〜注意点〜
息を途切って声帯を閉鎖する際に喉に力を入れて無理やり閉じるのはやめましょう。声帯に負担がかかり声帯が傷つきます。あくまで声帯を止める(息を止める)際は優しく行いましょう。 

ミックスボイス第2弾です!

「”第1弾”高い声を出す方法(ミックスボイスとは?)」
を読んでいただいた方にはミックスボイスの意味と利便性、必要性についてなんとなーく理解してくれたかと思います。

ここではミックスボイスについてもう少しディープな内容の説明と
数々の生徒さんのミックスボイス習得に導いたメソッドを簡単にご紹介します。

早速ミックスボイスの出し方についてご紹介します。

正しい地声(実声)の低い成分を加えた、ヘッドボイスを鼻腔で共鳴させる

これがミックスボイス習得の真理になります。

ヘッドボイスって何だ?鼻腔共鳴とは何だ?
と難しく捉えてしまうと思うので、それぞれの用語ついて説明させて頂きます。
それぞれの記事のリンクも貼っておくので順を追ってそれぞれの技術を習得してください。

ヘッドボイス
声帯が閉鎖された状態。息漏れの少ないファルセット。
(詳細:芯のある裏声(ヘッドボイスとは?))
鼻腔共鳴
鼻の空間に音が響いている状態
(詳細:鼻腔共鳴とは?)
正しい地声
実声とも呼ばれ、胸が響いている状態で低い音がしっかり鳴っている地声です。
(詳細:あなたの地声は正しい地声?)

ミックスボイスとは
"ヘッドボイス" "鼻腔共鳴" "正しい地声(胸の響き)"
これらの技術の集大成です。

響いてる共鳴腔は鼻腔と胸腔。
声帯は閉鎖されている状態です。

ミックスボイスとは地声とファルセット(裏声)の間だと前述しましたが
ここで訂正させてください。

ミックスボイスとは

正しい地声とヘッドボイス(裏声の仲間)の間です。

それぞれの技術をマスターされた方は以下の練習に取り組んでください。

-ミックスボイスの練習法
フクロウの真似をします。
「ホーッ、ホーッ」
1,ある一定の音の高さでヘッドボイスを鳴らすと頭の裏に抜けていく感覚があると思います。
2,音の高さを下降させます。頭の響き→額→鼻→胸という順番で響きを音の高さが下がるごとに下げていきます
3,それぞれの響きを体現できた方は鼻で響いている時に胸に手を当て、低い成分が鳴っているのも確認してください。

この状態がミックスボイスです。

裏声ぽさがある方はもう少し胸の響きを
地声ぽさがある方はもう少し鼻へ響かせてください。

このように響きを調整し鼻の響きと胸の響きが五分五分で響いている状態となればそれがあなたのミックスボイスとなります。

身体の様々な空間で共鳴が行われるという話を以前しました
(詳細:共鳴せよ!(共鳴腔とは?))

鼻腔共鳴とは
鼻の空間で音が響いている状態です。

鼻の空間を響かせることで奥行きのある優しい響きを演出します。
そしてこの鼻腔共鳴はミックスボイスを出すために重要な響きとなります。
(詳細:高い声を出す方法(ミックスボイスとは?))

では鼻腔を共鳴させる方法を1つお伝えします。
それはハミングという技法です。

口を閉じます。
「んーッ」と低い声や高い声を出してください。
何となくあれに近いものを感じませんか?
そうです。
ハミングとは鼻歌です。

ただ鼻歌には二種類あります。
息の量が少ない鼻歌
息の量が多い鼻歌

前者は詰まった鼻声です。
タレントのYOUさんのような声です。
鼻腔共鳴に適した鼻歌(鼻声)は後者です。
開鼻音と言います。

出ていく息が多いため鼻腔に息が多く集まり共鳴成分が増えます。

息が流れている
鼻の空間が響いている
これらを踏まえた上で鼻歌(ハミング)を練習しましょう。

-ハミングの練習方法
1,口を閉じて「んーッ」と音を出します。
2,右手の人差し指を鼻の下に置き、そこに息が当たるように音を出します。
3,左手の人差し指を小鼻に当て鼻がジリジリと動いているのを確認します。

〜最後に〜
ハミングの感覚が理解できた方は歌に応用しましょう。
現在練習している曲がある場合は1コーラスを全てハミングで歌いましょう。
次に1コーラスのうち各小説ごとにハミング→歌→ハミング→歌と交互に歌いましょう。
最後に鼻の響きを感じながら1コーラスを歌いましょう。

共鳴腔とは?

アコースティックギター(以下アコギ)をご覧になったことはあります?
画像のように弦が張ってあり、真ん中にサウンドホールという穴が空いています。

では音を出しましょう。
弦を指で弾きます。サウンドホールで響き、音が出ます。

実はアコギから音が出る原理と人間から声(音)が出る原理は非常に似ています

人間の喉にも声帯という弦に似たものがあります。
息を吐き出し、(弦)声帯を振動させ(弾き)身体の様々な空間(サウンドホール)で響き、声として形成されます。

共鳴腔とはまさに人間の身体にある"空間"のことです。

トンネルで叫ぶと遠くにも響くくらい音が届きます。
コップに口を当てて叫ぶと声がこもります。

響きがないと音がこもり、また弱々しく感じます。
共鳴腔を最大限に響かせることで艶やかでパワフルな歌声になります。

音にとって(共鳴腔)空間を響かせることがどれだけ重要か理解していただけましたでしょうか?

それでは共鳴腔の響きが歌にどう作用するかを簡単に紹介します。

胸腔
胸にある空間です。
ダンディで広がりのある低音を響かせます
咽頭腔
食道や気管など喉仏周辺の空間です。
最も重要な共鳴腔
口や鼻へ繋がる通過点となるのでここを共鳴しないことには広がりのある共鳴は期待できません。喉仏を下げることで広がります。
鼻腔
鼻の空間も共鳴します。
高音を出す際に重要な役割を果たします
口腔
口の中の空間です。
口を広げるなど共鳴させやすい共鳴腔です。
声のトーン(明るい、暗い)を左右させます。

それぞれの響かせ方については随時アップしますので、乞うご期待ください!

高い声を出したい
男女関わらず、歌うことが好きな人は誰もが1度は憧れたことがあると思います。

高い声が出ない、、
もしくは
サビで歌う高い声とAメロやBメロで歌う低い声との声が全然違う、、
と言う悩みを抱えている方は多いと思います。

これらの悩みを解決する有効な手段の1つが「ミックスボイス」です。

"ミックスボイスとは?"
ミドルボイスとも呼ばれていますが、その定義は様々で
地声とファルセットの間の声
地声とファルセットを混ぜた声
とよく言われています。
(後ほどで分かりやすい定義をご説明します)

ミックスボイスの利点として
高音がスムーズに出る(聞いている方も気持ちが良い!)
低音を歌う声質と高音を歌う声質の差に違和感が出ない(聞いている方も気持ちが良い!笑)
上記が主に挙げられます。

特に高い声と地声の声質が変わる原因は
低い音は地声で、高い声はファルセット(裏声)又は苦しい地声(聞いてる方も苦しくなる張り上げたような地声)で歌うからです。
※地声 話し声に近い(詳細:あなたの地声は正しい地声?)
※裏声 息が漏れたような弱々しい声(ファルセットとも呼ばれる)
両者の声質が異なるというのは当然のことですよね。

ここまでの説明でミックスボイスの意義がよく分からないという方
ズバリ
ミックスボイスとは
裏声を地声ぽく聞かせる技」です。
ミックスボイスはファルセット(裏声)の仲間なんですね。

ミックスボイスの例(動画:01:46〜からミックスボイス歌唱)

〜おまけ〜
ミックスボイスを駆使するアーティストは沢山いますが
特に人気ロックバンド
ONE OK ROCKのTAKAさんやUVERworldのTAKUYA∞さんの声が分かりやすいと思います。
両者とも高い声も低い声も同じ声の質で歌われているという印象を持たれている方が多いと思います。
彼らは低い音は地声で高い声はミックスで歌うことで違和感なく低い音、高い音を行き来しています。

第2弾ではミックスボイスの出し方、練習法について説明します。

目指せ(違和感のない)高い声!!

よく生徒さんに聞かれる質問です。

いつまで通えば上手くなるのか、いつまで続けなければならないのか
そういった疑問に今日は答えたいと思います。

ズバリ
歌を生業にする
歌唱力を持続または向上させたいのであれば
「半永久的」にボイトレは続けるべきです。
(スクールに通うか通わないかは問わず)

ボイトレは非常に筋力トレーニングに近いものがあります。
鍛えれば鍛えるほど体が引き締まり、パワーが付きます。
サボればサボるほどお腹周りに気になる脂肪が付くように衰えていきます。

私も趣味で5年ほどジムに通っているのですが
1年ほど仕事の都合でブランクができました。
盛り上がった筋肉は脂肪に変わり、体力も落ち、何より今まで持ち上げていた重さのダンベルも持てなくなりました…笑
ボイトレで鍛えた筋肉も同じです。

声帯周りの筋肉(閉鎖筋、輪状甲状筋など)も発声で鍛えることによってより魅力的な歌唱を体現できますが、期間が空くと歌うための筋肉も衰えます。

また歌う習慣を忘れる事でリズムや音程など音楽の感も衰えます。
歌う事が好き、音楽を仕事にしたい仕事にしている方々は継続して練習することに苦痛を覚えることは少ないと思います。

教室に通ったり、正しい知識でご自身で練習してそれを続けることで必ず声は変わります。

大きな成果を得るための努力は身体的にも精神的にも健やかになることでしょう!

腹式呼吸のメリットとして

息をコントロールすることで長いフレーズもバテずに歌える
長時間の歌唱による喉枯れをなくす
高音を出す助けをする
など多くのメリットがあります。
呼吸は歌唱において最も重要なポイントの一つであり
腹式呼吸の習得はマストと言えます。

では皆さんは腹式呼吸に対してどのようなイメージを持たれていますか?

お腹に空気を入れましょう。
お腹を膨らませましょう。

音楽の授業やボイトレで講師からこのような指示を受けたことがあり
上記のイメージを持たれている方はいますか??

呼吸はで行います。

胃などお腹周りの臓器に空気が入るというのは身体的に考えにくいです。
伝え方もあるかと思いますが、お腹に息が入るというのは腹式呼吸を身に付ける中で間違った情報です。

では腹式呼吸の正しい定義とは何でしょうか?
それは
横隔膜の上下運動で正しい呼吸をサポートすることです。

ここでは簡単に横隔膜による腹式呼吸をマスターする方法をお伝えします。

-腹式呼吸の練習方法
吸う→吐く×吐く→吸う◎の感覚で呼吸を行う
息は吸って吐くものです。
しかし腹式呼吸を練習する際は吐く→吸うという感覚を覚えてください。
正確には吐く→吸うではなく、吐く→吐き切った息が戻ってくるという感覚です。
では早速練習方法です。
1,肩周りなど上半身には力を入れずリラックスしてください。(姿勢はまっすぐ)
2,手を腹部に当てましょう。
3,息を「すぅー」とゆっくり吐きだします。
(この時もう吐き切れないと言うところまで吐き出してください)
横隔膜が上がりお腹が凹んでいるはずです。
4,吐き切った後お腹を緩め、一気に息を取り込みます。
腹部に当てた手に向かって一気に息が勝手に入ってくる感覚があったかと思います。

ドッグブレス
犬が飼い主に久々に会って興奮している場面を想像してください。
「ハッハッハッ」と舌を出して呼吸をしている姿を見た事がある方は多いかと思います。
ドッグブレスでの練習とはまさに犬の真似をする事です。
「ハッハッハッ」と息を短い時間で出し入れすることにより横隔膜の上下運動を行えます。
慣れない人は初めはゆっくり、慣れて来たらスピードを上げて行いましょう。
※過呼吸になる恐れもあるのでこまめに休憩を取り、喘息など持病を持たれている方は練習を控えてください。
ここでポイントですが身体に入ってくる息は
口と鼻両方」から取り込まれるようにしてください。
なぜ口からでもなく、鼻からも取り入れるイメージを持つか。
それは鼻の中の構造に起因します。

少し汚い話をしますが、鼻の中には沢山の粘膜があります。
なので鼻を通して息を吸うことで喉が潤います。
(寝る時に口呼吸より鼻呼吸の方が喉が乾燥しないと科学的に言われているのもそういった理由があったんです)

呼吸は口と鼻両方から取り入れるです。
歌唱において大事なキーワドとなります。

この2つの練習だけで腹式呼吸をマスターできます。

〜注意点〜
-息を取り込む時、胸や肩で吸おうとする
より多くの空気を取り込もうとする時は骨格を動かさず、脱力した状態がベストです。肩や胸で取り込もうとすると力みに繋がります。
-腹筋に力を入れる
お腹に力を入れるのは息のスムーズな流れを妨げます。
歌の基本は脱力です。リラックスして行いましょう。

〜最後に〜
自身の肺の量が100%であると想定してあるフレーズ歌うとしましょう。
100%の容量があるのに声を出す時20%しか出なかったり、60%しか取り込まなかったりすると容量が余ってしまいますよね?
よく声量がある、声にメリハリがあると言われる人はこの出し入れを100%フルで使った状態でコントロールしています。自分の持っている息を最大限に利用し、パワフルに歌えるようにしましょう。

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